リフロー? 固定レイアウト? 電子書籍の表示方法について調べてみた。
Reading Kindle at Old Street Tube / Annie Mole
どーも、こんにちは。
心は新人、体はオッサンの電子書籍編集者こと俺です。
前回の投稿から4日も経ってしまい、さっそくブログ三日坊主の気配が...。これまで立ち上げては消え立ち上げては消えを繰り返してきた過去のブログが走馬灯のようによみがえってきます。
今回は違うんだ!今度こそ俺は本気出す!
心の中でそう叫びながら、4本目の記事を投下しますね。
電子書籍には2種類の表示方法がある!
電子書籍は表示方法で2種類に分けられるんですね~。知らなかった(←知っとけよ!との絶賛ツッコミ待ちですよ)。
先輩電子書籍担当者たちとの打ち合わせで、よく「それリフローなの?」とか「フィックス形式のほうがいいんじゃないの」といった言葉がよく飛び交ってるんですけど、なんのことやらさっぱりわからなかったんですよ。まあ打ち合わせ中はさも知ってるような顔で頷いてたりしてたんですけどね。
で、さすがにこのまま知らないままで通すわけにもいかないなあ...と思って、自分なりに調べてみました。
それでわかったことは、「リフロー」と「フィックス」って電子書籍の表示方法だってこと。
それぞれ特性があって、それに適した本がある。だから、本の内容やジャンルに合わせてこの表示方法を選ぶ必要があったのです!!
というわけで、それぞれのフォーマットについてざっくり説明します。
リフロー型
テキストデータから作れる電子書籍。
代表的なフォーマットはEPUB、XMDF、.book、AZWなど。
メリット
文字サイズを変更できる。ただし、変更すると画面の大きさに合わせて1行当たりの文字数が自動的に調整される。つまり、端末の表示画面の大きさに合わせて文字の大きさ、行間などを自由に調節できる。
⇒文字のみの本、たとえば小説や自己啓発書、エッセイなんかに向いている。
デメリット
レイアウトやページ数がデバイスの設定次第で変わってしまう。というか、ページの概念がない。
⇒図表・写真が多い本やレイアウト重視の雑誌などには不向き。
フィックス型(固定レイアウト型、非リフロー型)
画像形式の電子書籍で、紙の本をスキャンして作るのが一般的。文字の組み方やデザインがそのまま引き継がれるので「固定(フィックス)」と呼ばれているらしい。
代表的なフォーマットはPDFやjpgなど。
紙芝居みたいな感じ。
メリット
どんな端末でも紙の本のレイアウトが維持される。
⇒雑誌やマンガ、図表・写真の多い実用書などに適している。
デメリット
文字だけ拡大縮小することができない。
⇒端末の表示画面が小さいと、頻繁に画面をスクロールさせなければ読み進めることができなくて読みにくい。
これでまた1つ賢くなりました。
紙の本を作るときは読者にどう見せるかを考えて作っているので、作り手としてはフィックス型のほうがいいなと思う。でも、一読者として考えると、フィックス型って読みにくくてしょうがないんだよね。
このあたりはジレンマというか、なんというか。
ちなみにうちの会社はリフロー形式の電子書籍が多いと思います。ちゃんと数えたわけじゃないけど。